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アクシス 2000年3-4月号 連載「匠のかたち」 京鹿の子絞
直径3ミリほどのドットを指先で摘み、摘んでできた突起を4つに畳むように捻り、絹糸で絞る。
バシッ、バシッ、繊細は作業には場違いなほどの大きな音をたて、絹糸が結ばれ、次の瞬間、指先は隣の青い点を摘んでいる。
川本和代さん。13の時からこの道一筋。川本さんが括っているのは疋田(ひった)絞りと呼ばれている技法。
手にしているような総絞りの場合、一反で17〜20万粒括ることになり、1年から1年半かかるという。
部分的に染め分ける場合、このような桶を使う。染めたい部分を外に出し、針で止めていく。
森下能行さん。桶に蓋をして締め上げる。豪快な力仕事に見えるのだが、やっている内容は糸一本をミリ単位で調整する繊細な作業でもある。
型紙を使い青花の液で生地に無数の点を写しとっていく。
中村彰男さん。下絵師、絞組合代表。デザイン画を起こし、それをもとに型紙をつくる。
染料の釜に入れられた桶。絞の先端部分だけを染色させるように、防染処理にノリが塗られた生地。
糸解き。バリバリッと生地が破けてるのではないかと思うほどの音をたてて糸が解かれる。
染め分けと染色のあいだで何度も往復する生地。3貫目のやりとりのもの、このあと更に5回ほど往復する。
本疋田訪問着。片山文三郎商店制作。
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