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森の響
第12号(1999〜2000年冬)
王子製紙PR誌
王子製紙のオーストラリアでの植林事業を取材した。(PR誌の本文テキストではありません。)

日本での紙の生産量は、年間約3000万トン、その原料に55%古紙が使われ、残りの45%にフレッシュパルプが使われる。フレッシュパルプは木材チップからつくる。原料安定確保のため、王子製紙は海外植林を2010年までに20万ヘクタールにするという。うちオーストラリアでは56000ヘクタール。
植える樹は、原産種のユーカリ、10年で30メートルに達し、収穫が可能。さらに品種改良を加えているという。伐採した跡地には、再植林、あるいは切り株からの萌芽更新によって再生をはかる。
植林本数は、1ヘクタールあたり1250本。1,250X56,000=70,000,000。
オーストラリアでは200年のあいだに原生林の95%を失った。それによって、近年、塩害の被害が大きい。被害地では400種類の動植物の姿が消えたともいわれる。その塩害を防ぐには植林がもっとも有効だ。

特集のタイトルは「森のリサイクル」だが、森がひとつの生命体であることを考えても、森のリサイクルという言葉には違和感を覚える。「紙づくりのための森づくり」といわれるとなんとなく受けいれそうになるが、写真を見てもらえば、おわかりのとおり、植林地は、いわば「パルプの畑」だ。環境問題の高まりのなかで、企業イメージを考慮してのタイトルづけだろうが、自然にたいする人間の無理解さがでていてもの悲しい。
人間と森との関係、国内の植林、原料の輸入、・・・すべて問題が「パルプの畑」というあるがままの現状認識によってしか解けないように思うが・・・。

それでも植林は、いま、人間が自然にたいしてできうるポジティブな活動のひとつだと思う。なぜなら、植林によって原生林の伐採が少しは押さえられる可能性があるからだ。

王子製紙のホームページへhttp://www.ojipaper.co.jp/

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1, 2, 3, 14 = ブリスベーン近郊の植林地。350ヘクタールに43万7500本の樹齢6ヶ月のユーカリが並ぶ。
4, 5, 6, 12 = ミニヨン・ナーサリー(育苗場)、ニューサウスウェールズ州。
7, 8, 9, 10, 11, 13 = アルバニー、西オーストラリア州。成長は早い、6年目になると20メーターをこえる。
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