
多摩川の河口、殿町干潟のヨシ原、人工ではなく自然干潟。
英語のことわざなどでは「頼りないもの」「弱いもの」の象徴として葦が使われている。
フランスでも同様、パスカルの「人間はひとつの葦にすぎないけど、・・・考える葦だ」は、弱いけど、知恵を持った生物だという意味だ。
しかし、実際の葦は強い植物だ。海水でも生きていけるし、汚染された水でも、さらには石油に汚染された海水でも生きていけるようだ。メキシコ湾の石油採掘施設爆発で海洋汚染が広がっているようだが、生態系への影響が危惧されるなか、湾岸の葦はたぶん大丈夫だろう。
ヨシ原のヨシは汚染された環境で生き抜くだけではない。汚染された水質の浄化作用をもっている。
このように葦は、風で簡単に折れる植物だけど、すばらしい能力を持っている。

