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本物の浮世絵には絵に深さ、厚みがある。摺られた絵が立体的に見えるのだ。 秘密は摺りにあった。きめ込みという馬連で力強く摺り、和紙の繊維のなかに顔料の粒子を押し込めていく、コンマ何ミリという和紙の厚さになかにグラデーションが生まれている、それが立体感を産み出しているのかもしれない。
東洲斎写楽「三代目大谷鬼次奴江戸兵衛」 葛飾北斎「凱風快晴」富嶽三十六景より 歌川広重「深川洲崎十万坪」名所江戸百景より
アダチ版画研究所 AXIS vol.144